希望の声

雨から晴れへ。

昨日は暑くて汗ばむくらいだったけど、今日の冷たい雨に空気が洗われたように清い。


ねがいごと      たんぽぽはるか


あいたくて

あいたくて

あいたくて

あいたくて

・・・・・・・・・

きょうも

わたげを

とばします



今日、突然こころに浮かんできた、工藤直子さんの「のはらうた」の中の一篇。

子どもの頃から大好き。

特にこの詩は、十代の私の胸をズキュンと撃った。

「あぁ、分かる、分かる」って。


私にとっての「風とたね」は、さながらこの「綿毛」のようなもの。

このブログも、そう。


みんながSNSを、どんな思いで発信しているのか、聞いたことはないけれど、

もしかしたら、たんぽぽはるかさんと同じような願い事を、どこかに秘めているのではないかと思う。



あいたくて     工藤直子


あいたくて

だれかに あいたくて

なにかに あいたくて

生まれてきた―

そんな気がするのだけれど


それが だれなのか なになのか

あえるのは いつなのか―

おつかいの とちゅうで

迷ってしまった子どもみたい

とほうに くれている


それでも 手のなかに

みえないことづけを

にぎりしめているような気がするから

それを手わたさなくちゃ

だから


あいたくて




あいたくて、あいたくて仕方のないひとに会うために、私たちは人生を旅する。

高校時代、自分の内側とからだが大変すぎて、死にたくなるほどつらかった時、私の中から声がした。

「でも、わたしには、会いたいひとがいる。もっともっと行きたい場所がある。それは、相手もあなたに会いたいと思っているってことなんだ。生きろ。」と。


自分の中から響く声に、たびたび救われてきた人生だけど、

この声こそ、きっと

「希望」

と呼ぶんだね。


そして、私の希望は、あなたの希望と繋がっている。


高校生の私に伝えたい。

いっぱい、いっぱい会いたかったひとに会ったよ。

行きたい場所に行けたよ。

あなたがあの時頑張ってくれたから。

真正面から生きようとしてくれたから。


未来の私が、「まだまだ見たい景色があるよ。会いたいひとも、いるよ。進もう。」と今の私に言う。


希望は、ひとのこころとこころを繋げ、過去と現在と未来を繋ぐ。


自分から湧き上がる希望に、いつでも真正面から答える自分でいたい。


Love,

Shoko


風とたね

セレクトショップ風とたねの情報や、ワークショップ、各種教室などの情報を発信していきます。

0コメント

  • 1000 / 1000