いつかは魔法のほうきで
今日は曇り空。(あ、これ昨日書き出した記事なので。今日は晴天だね~!)
雨も晴れも好きだけど、曇りがニガテな私は、「くもりが好き」と言えるひとに、一抹の憧れを抱いている。
くもりが好きなひとは、人生のどんな局面も、楽しめるひとじゃないかと、勝手に思っているのだけれど、どうだろ?
私は不治の病にかかっている。
その名も「退屈病」。
やることないとツマンナイ。
繰り返しもツマンナイ。
ツマンナイと死にそうになる。
それが退屈病。
(子どもか!)
多かれ少なかれ、みんなそうなのかなぁと想像してみるのだけれど、あなたはどう?
「退屈」について考えていたら、
ひとが退屈を覚える時、それは乗り物を換える時期なのではないかと今はたと気がついた。
小学生の頃、歩いて移動するのが当たり前だったのが、ある時、自転車というアイテムを手に入れた。
自分の世界がぐんと広がったことにおったまげた。
おったまげすぎて、ハマりすぎて、校則を思い切り違反して、週末ごとに隣の町まで自転車を走らせた。
初めてみる駄菓子屋や店先につながれた犬、飼育されている牛たちの匂い、夕方になると何処からともなく漂ってくるカレーの香り、知らない町角の知らないひとたちの、日々の営み、その質感と温度。
すべてが新鮮で、知らない家々の間に、ぽつんとひとりでいる自分が心もとないのと同時に、こころがふつふつと沸き立つほどに自由で、楽しくてたまらなかった。
自由な場所へと自分を運んでくれる自転車が、大のお気に入りだった。
それに飽きてきた頃、大学生になった。
原付免許を取得。
原チャリに出逢う。
あぁ、なんとなんと。
久しぶりに感じる自由の味。世界の広がり。
走った、走った。
大阪から京都へ、神戸へと。
毎日のように乗り回して、まあ、色々とやらかしもした。
なぜか暴走族のバイクの列に巻き込まれ、やんややんやとナンパされたり、大阪の警察のおじさんに優しく説教されたり、初心者講習に行かなきゃいけなくなったり、ね♡
そのあと、車にももちろん出逢うわけだけど、大学生時代、車を運転する先輩はやたらとカッコよく見えたものだ。
ガソリンスタンドで給油することさえも、冒険だったな。
より速く、より遠くへ、わが身を運んでくれる乗り物に、次々と出逢っていく道のりが、今にして思えば、現状に飽きてしまう人間の性分と自由への希求を見事に表していておもしろい。
で、本題なんだけど、人生もそうかもな、と。
「飽きた」ってことは、変化のサイン。
「飽き性」って、なんだか悪いことみたいに言われるけど、そんなのおかしい。
だって、生きるって変化の繰り返しだもの。
風とたねを立ち上げて1年。
たくさん初めてのことにチャレンジしてきて、楽しかった。
こんなチャレンジをできたこと、みんなに感謝してるし、自分を誇りに思う。
そして、今、私は、多分ひとりでやるのにもう飽きた。
だれかといっしょにはたらきたい。
いっしょに仕事を創造したい。
女性たちが自分のバイオリズムと好奇心にまかせて、めいっぱい輝きながら働く職場を創りたい。
自分のちからで歩きながら、草花を愛で、道草を楽しみ、折に触れて誰かとゆっくりと進むその道程の楽しさを味わえたことで、自転車に乗り換える勇気が湧いてきた、とでも言おうか。
時に歩きながら、時に自転車に乗り、車に乗り、飛行機にも乗って、と、人生というものの楽しみ方を増やしていきたい。
人生が変化する過渡期は、いつでもモヤモヤ悶々するもんだ。
乗り物を増やそう、変化しよう、という過渡期に入ると、周りと比較して、自分がちっとも進んでいないような、むしろ後退しているような、そんな気持ちになりがちだ。
なぜそんな気持ちになるかって言うと。
わが身を運ぶ乗り物の種類を増やす時、今乗っている乗り物から一度降りなきゃいけないからなんだな。
自転車に乗りながらバイクに飛び移る、という離れ業が可能なひとや状況もあるかもしれないけど、基本的には一回降りる。
一度「止まる」という恐怖。
「置いて行かれる」という恐怖。
今までの乗り物を「手放す」恐怖。
これは変化する時に必ずついてまわる恐怖だ。
ひとりぼっちになる、という恐怖だ。
でも、大丈夫だよ。
私にはわたしがいる。
あなたにはあなたがいる。
人目を気にして、世の中を気にして、世間に置いて行かれないように、と努力することは、「わたし」を置いていくことなんだ。
「わたし」を置いていかない生き方を選ぶ、そう決めたんだったら
自分自神としっかりと手をつなぎ、一度「世の中」とやらに思い切り置いていかれよう。
ひとりぼっちを味わえるって、かなり上等な大人の人生の楽しみ方だと思わない?
速すぎる、にしろ、遅すぎる、にしろ
自分の今のペースを見極めること。
乗り物は、いつでも乗り換えていい。
一度バイクに乗ったからって、速すぎると思ったんだったら、一度降りて、歩いてみてもいい。
自転車をこいでいて、遅すぎると思ったなら、一度降りて、車に乗り換えよう。
自分を置いていかないこと。
そのために
ペースを見極めること。
乗り換えることを恐れないこと。
なんだか、言葉が湧き出てきて止まらないので、湧き出るままに書いてみた。
あなたのお役に立てますように。
Love,
Shoko
魔女の宅急便のマネ。
ほうきじゃなくてただの棒だけどね~。
魔法のほうき。
これって憧れの乗り物ナンバーワンじゃないかしら。
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